テーブルの高さについて
2005年 02月 03日
画像はマンボウのかたちをしたテーブルの顔の部分
先日 テーブルの大きさを決めたいのですが、高さについてどのように考えたらよいのか と相談されました。
家具屋さんとか木工関係の人からは 即座に70cm前後の数字が返ってくると思います。平均的な日本人の体型から考えられた、平均的な使用目的での不満の少ない設定値です。
もう少し親切な説明をしてくれる時もあると思います。
「テーブルはイスと一体で ひとつのシステムになっています。高さについては、イスの座面高に28cmほど加えた寸法・・・・」
こうした説明を聞いたりあるいは話したりする時いつも 島根でみた小泉八雲が大工に作らせた机をおもいだします。
視力の弱い彼がものを書きやすいように 机の脚を長くして 天板と目が近くなるようにしたもので、他の人には、非常に使いにくいものでしょう。
平均値より大きかったり小さかったりするのが大多数で 平均値の人のほうがごく稀でしょう。
不特定の人を相手にするには平均値を取らざるを得ないかもしれません。が、人は歌にもあるようにオンリーワン、ユニークな存在です。自分のためだけなら、台のうえに乗ったり、脚になにかかましてみたり、実際の高さを設定して現実に使ってみて決めるのが 一番です。
それから 家族があるなら、それはなによりも 奥さんがベストとおもう高さが正解値です。
by kinokoji
| 2005-02-03 00:11
| 意匠
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