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木材の、感触

木材の、色

木材の、感触_c0045966_23344238.jpg

前にどこかで掲載したと思うけど
定番の 椅子です。
基本デザインは元芸大の先生のですが
だいぶ変えています。
今回も デザインではなく 木材の方の話で。

画像では なかなか質感が伝わらない。へただから。

前脚は クルミ、サクラ。後脚はナラ、クリ。 4本ばらばら。
貫部分は キハダ。
アーム、背もたれは オニグルミ。
座面はカヤ。
全て依頼者の指定。

以前から 一種類に統一されたもの 一木から作られたもの、
色も木目も同じようなものを並べる、
というのが 日本の木工の 材料に対する基本的な考え方です。

その点、西欧の家具は
部分で樹種を変えていることがあります。

イギリス、ウインザーチェアで
脚、座面、背もたれなど 変えていました。
適材適所ということでしょうか。
最後に色をつけて まとめてはありますが。

作ってすぐのうちは
木材のそれぞれの色や質感が それぞれ主張しているようにも見えますが
だいたい 同じような感じのなかに納まって それほどの違和感はない。

いろいろな木が並ぶと
木材の持つそれぞれの表情に 気づかされる。

基本形から ちょっと逸れてみると また新しい発見がある。

座面はトチノキ、その他はチャンチン でつくった おなじ形のイス。
木材の、感触_c0045966_0195141.jpg

Commented by e-ku-bo3 at 2016-01-24 23:07
同じ形の椅子なのに、木の種類が違うだけでずいぶん雰囲気が変わるのですね。
同じ「木」なのに全く違う「木」、個性の競演ですね。
きっと座り心地も違うのでしょうね〜〜。
Commented by kinokoji at 2016-01-24 23:23
e-ku-bo3さん
木それぞれに 堅さ、重さ、肌理など 触覚的な違いがあって、それは見た目以上に 印象つけられる感じがします。
いろいろな性格の木をそれぞれ使う、適材適所、なんでしょうが、その考え方、流儀があります。
アンチテーゼとして こういうのもあってもいいか。なんて。
Commented by knos3 at 2016-01-26 01:22
ふわっと、がっちりと、コツンと、つるんと、ざらっと、近頃、触れた時に肌の感触が気になっています。

それと、温度。冬はずいぶんと違って感じるものですね。
Commented by kinokoji at 2016-01-27 21:15
knos3さん
触覚は 錯覚が少ない根源的な感覚だとか聞いたことがあります。味覚同様、昔の感触に気がつく年頃1?

この椅子には 後日談があります。近いうちにまた。
by kinokoji | 2016-01-23 00:22 | 作ってしまったもの | Comments(4)